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Shopifyのショップ名がGoogle Merchant Centerでブランド属性として扱われないようにするための属性ルール設定法

Shopifyのショップ名がGoogle Merchant Centerでブランド属性として扱われないようにするための属性ルール設定法
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はじめに

Shopifyの「販売元」の情報は、Google Merchant Centerに連携される際に「ブランド」属性として扱われます。商品登録時に販売元を指定しない場合、ショップ名が自動的に販売元へ設定されるため、Google Merchant Centerではショップ名がブランドとして登録されてしまいます。ブランド公式ストアの場合、ショップ名には「○○公式ストア」や「○○公式ショップ」、「○○オフィシャルストア」など、ブランド名以外の文言が含まれていることが多いです。 Google Merchant Centerでは、公式のブランド名がある場合は商品のブランド名のみを設定することが要件となっているため、ショップ名のままではブランド属性として正しくありません。 参考: Google Adsヘルプ ブランド

なぜ「ブランド名のみ」が望ましいのか

Googleのショッピンググラフに正確な情報を送るためです。

ショッピンググラフとは

Googleのショッピンググラフは、世界中のブランド・商品・ショップ・レビューなどの情報を統合し、ユーザーが検索した際に最適な商品情報を表示するための巨大なデータベースです。 参考: Google公式ブログ Working with merchants to give you more ways to shop

ショッピンググラフの具体的な仕様は公開されていませんが、ブランドや商品、ショップ、レビューなどの情報が相互に関係しているため、その中の1要素であるブランド名が正確でない場合、複数のショップで販売されている同じ商品が別商品として扱われたり、レビューが同じ商品のレビューだと認識されず、検索結果に表示されにくくなるなどの問題が発生する可能性があります。

※本記事では、ブランド名の例として「matoix」を使用します。 Googleが「matoix公式ストア」や「matoix公式ショップ」といったショップ名を「matoix」として認識するかどうかは明確ではありません。よくある公式ショップなどの表記であれば同じブランドとして扱われる可能性もありますが、「matoix life」のような別のブランド名の可能性があるショップ名の場合、より別物として扱われやすくなる可能性があります。

検索結果の表示への影響もある可能性がある

Googleショッピングや無料リスティングでは、ユーザーが「ブランドで絞り込み」を行うことがあります。ブランド名が正確でないと、ユーザーがブランドで絞り込んだ際に自社商品が表示されなかったり、他社商品と混在してしまうリスクがあります。

Shopifyの販売元とMerchant Centerのブランドの連携仕様

Shopifyで「販売元」を指定しない場合、保存時に販売元へショップ名が自動で設定されるため、Google Merchant Centerにはショップ名がブランドとして連携されます。たとえば、ショップ名が「matoix公式ストア」の場合、Google Merchant Center上のブランドも「matoix公式ストア」となります。

ShopifyやMerchant Centerの管理画面、または補助フィードで1件ずつブランド名を修正することも可能ですが、修正漏れが発生するリスクがあり、あまり現実的な方法とは言えません。

属性ルールによる自動置換の方法

Google Merchant Centerの「属性ルール」機能を利用することで、ブランド名を自動で置換できます。

属性ルール設定手順

  1. Google Merchant Centerにログインし、右上の歯車アイコンから「データソース」をクリックします。
  2. 対象のフィード名をクリックします。
  3. 「属性ルール」タブを開き、「属性ルールを追加」をクリックし、「ブランド」と検索して選択します。
  4. 「条件を追加」をクリックし、
    • 「brand」もしくは「ブランド」と検索して選択します。
    • 「次と等しい」を選択し、「matoix公式ストア」など置換したい元の値を入力し、「値を追加」をクリックします。 続いて「次に設定」で、置換後の値(例:「matoix」)を入力し、「値を追加」をクリックします。
  5. プレビューで正しく変換されているか確認します。
  6. 問題なければ「下書きとして保存」します。
  7. 「変更として適用」をクリックして完了です。

まとめ

Google Merchant Centerの属性ルールを活用することで、Shopifyから連携される販売元を自動で置換することができます。これにより、運用負荷を減らすことができます。

正しいブランド属性をショッピンググラフに送ることは、広告運用やユーザー体験の質を高めるうえでも重要です。設定漏れが発生しやすい場合は、ぜひ属性ルールの活用をおすすめします。

公式ヘルプ: 属性ルールを設定する